Posted by Tatsuo NAKAMURA on Friday, June 20, 2008

情報に対する需要量が、情報の供給量を大幅に下回った状態をナレッジデフレーションと定義すると、ナレッジデフレスパイラルは次のように定義できる。

すなわち、あまりに多い情報の中から必要な情報を抽出する時間コストの制約が増大したり、収集した情報の質、正確性が担保されないなどの要因で、情報抽出のための労力・費用そのものを減らすことにより、情報需要がさらに減ってしまうという構造的な状況。
インターネットの普及により、誰でも、どこからでも簡単に”何かしらの関係がありそうな”情報にアクセス出来るようになってからは、ナレッジデフレーションが起きているのではないだろうか。
独自のデータベースを構築して、情報検索サービスを行っている企業は、無料検索との苦しい戦いを強いられている。

ITの発達で情報抽出が容易になる中、質的かつタイムリーなナレッジの抽出は、情報氾濫の中で、むしろ難しくなってきているのが実情だ。検索エンジンで検索結果リストの一番上に出ているものが、必要としてるナレッジとは限らない。ましてや、抽出のロジックを理解して検索を行っている人は、検索人口の10%もいないだろう。

適した情報の抽出とは、全体の中から最適解を見つけることであろう。全体を俯瞰(ふかん)せずに、リストの上から順番に見ていても、最適解かどうかはわかるはずがない。まずは森をみて、それから、木を見る。当たり前のことができるようになるのはそう遠い日ではないだろう。




本文とは関係ありませんが写真です。 San Diego!!