産学連携を強めるトヨタ、日立
[(2009年4月15日発信)]
大学法人化以降、企業と大学間の共同出願が顕在化してきている。 トヨタ(7203)、日立、三菱化学、NTT、日産自動車の順で共同出願件数が多い。
中でも、トヨタ自動車は、広範な技術分野において大学との共同出願を行っており、2位の日立との差が大きく、研究開発資金の余力の大きさと、中長期的な萌芽的研究開発領域に対する情報網を構築しているように見える。
一方、上位企業に共通して、共同出願が盛んな領域は、燃料電池、高分子電解質、電極触媒といったキーワードで表される。トヨタは、大阪大学と電池用電極触媒の性能評価方法他、日産自動車は電極触媒およびその製造方法、日立製作所と東京大学は、高温作動型固体高分子複合電解質膜のように、各大学と連携した開発が進んでいる。燃料電池に続く、産学連携が盛んな分野は、窒化ガリウム、窒化物、エレクトロルミネッセンス素子等のキーワードに代表される領域である。これまで課題としてとりあげられていた大学で開発された基礎研究技術の知的財産化に対する意識は、ひところよりも格段に高まってきており、オープンイノベーションの潮流に則した産学連携は、他の技術領域へも伝搬するものと考えられる。


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