東芝、パナソニック、二次電池業界の競争激化
[(2009年4月1日発信)]
二次電池業界の競争が激化している。狙いはHEV(ハイブリッド自動車)である。東芝(6502)は高い安全性を確保しながら、6000回を超えるサイクル寿命、急速充電性能、高出力性能、低温動作等の優れた諸特性を有する新型二次電池SCiB(TM)を開発し、2008年3月から販売を開始している。 当該分野における巨人はパナソニック(松下電器産業) (6752)であり、出願件数、出願範囲ともに、他社を凌駕している。同社は非水二次電池、リチウムイオン、密閉型電池の製造、燃料電池向けのガス拡散電極等の分野で東芝と競合している(図 1)。
主要メーカー間の当該分野において取り組んでいる開発領域を重心で表し、三洋(6764)、パナソニック(松下電器産業)、ソニー(6758)各社と東芝の開発重心間の距離を計測すると、その距離が年々近づいてきていることがわかる(図2)。これは、各社の開発の方向性が定まり、実用化に向けて競争が激化している様子を表している。
主要メーカーの開発領域の重心の周辺をとりまくようにトヨタ(7203)、日産(7201)、本田技研(7267)の主要自動車メーカー3社が存在し、一部は電池開発メーカーの領域と重なっている。HEV(ハイブリッド自動車)等を目した二次電池の開発に自動車メーカーも関与し、競合・協業関係が活発化しつつある(図 3)。
今後は業界横断的な二次電池の開発に、俯瞰的な視点で着目してゆく必要がある。


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